料理でめぐる世界紀行 ~アメリカ~
世界にはたくさんの国があり、様々な人が暮らしています。住んでいる場所が違えば、話す言葉も、生活習慣も、食べ物も違います。食文化にはその国の特色や習慣が深く反映されています。その国の食文化を知れば、その国の人の生活が見えてくるかも・・・世界発見記では、身近な料理をとおして世界の様々な国を知り、学び、味わって国際理解を深めることを目的とした「つくってみよう!世界の料理」講座で学んだ料理の調理方法を中心に、毎回異なった国にスポットをあて、その国の文化や習慣などを紹介していきます。
あなたも料理でめぐる世界旅行してみませんか?
トッド トレフソンさん(アメリカ、ミネソタ州)
レフサ(Lefse)は、北欧の伝統料理で、じゃがいもで作るクレープのようなものですが、パンの代わりに主食としても食べます。秋に収穫したじゃがいもを保存して、次の収穫までの間にレフサを作って食べます。
私はアメリカで生まれましたが、ノルウェーにルーツがあるので、家族や親戚が集まるときには、必ず祖母や母たちがたくさんのレフサを作っていました。
子どもの頃の私は、レフサ作りは、遊びのような感覚で見ていました。レフサを食べながら楽しい語らいの場になるのです。食べ方は、レフサにブラウンシュガーをかけたり、ソーセージを挟めて食べたり、とても美味しいです。
地域によってこだわりがあり、挟める具材もそれぞれですし、レシピも違います。叔母の場合は砂糖を入れてレフサを作っていました。
今では、帰国した時、親戚が集まり私がレフサを作っています。楽しいひとときです。日本でも人が集まるときにレフサを作っています。皆さんも作ってみてください。
レフサ(3~4人分)【材料】
じゃがいも(大きめのもの) 5個
生クリーム 1/2カップ
塩 小さじ1
バター 大さじ3
小麦粉 じゃがいもの半量
打ち粉用の薄力粉 適宜
【作り方】
①じゃがいもの皮をむき、ゆでて柔らかくなったら、細かくつぶします。
②①に生クリーム、バター、塩を入れてしっかり混ぜ、冷蔵庫に入れて一晩ねかせます。
③ねかせた後、②の重さを測り、その半量の小麦粉を加えます。
④③を、手で温めないように気をつけながら混ぜます。(冷たい生地の方がのばしやすいです。)
⑤④の生地を少しずつ取り分けて、できるだけ薄く丸くのばします。(パイの皮のように)
⑥あらかじめ温めたホットプレートの上にのせて焼きます。(ホットプレートの温度は、小麦粉を少量落としてみて、焦げずに茶色になる程度が目安です。)
⑦裏面にうす茶色の点々が出てきたらひっくり返します。
⑧同様に、ひっくり返した面にうす茶色の点々が出てきたら、きれいなタオルの上に取り出し、余分な水分を飛ばします。
⑨ブラウンシュガーやジャム、ホットドッグを巻いてできあがりです。