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インタビュー ~外国人から見た日本、水戸~ <アメリカ合衆国>

トッド トレフソン(アメリカ ミネソタ州)

プロフィール

水戸市在住,常磐大学准教授 兼 茨城大学附属中学校の英語講師,

趣味はディキシーランドジャズ演奏・網細工・彫刻

  

国旗:赤は勇気を,白は真実を,青は正義を表す。左上の星は現在の州の数を,赤と白の帯は独立当時の州の数を表している。


*いつ来日しましたか。また,きっかけは何ですか。

私が幼いころから,父が仕事でよく日本に出張していたので,お土産をもらう度に日本はどんな国なのかと想像し,行ってみたいと思っていました。

初めて来日したのは大学生のときで,大阪芸術大学に1年半留学しました。その後,妹が英語の講師として北海道に住んでいたので,旅行で彼女を訪れ,その際に妹から日本に国際交流員の仕事があると聞きました。アメリカに帰国してから日本領事館を尋ね,*JETプログラムに応募し,2001年に茨城県の国際交流員として来ることになりました。それ以来,茨城が大変気に入り,任期は終了しましたが,ずっと茨城に住んでいます。

*初来日が大阪ということでしたが,関東との違いは感じましたか。

面白いと思ったのは,大阪の人は大阪弁にプライドがあるのか,どこに行っても大阪弁で話しますが,茨城の人は都会では恥ずかしがって方言を話さない人が多いように思います。茨城の人も,方言にもっとプライドを持っていいと思いますね。

*では,日本に来て感じたことを教えて下さい。

日本で働いて,一番難しいと感じるのは年齢による上下関係です。アメリカでは基本的にみんな平等なので,考え方の違いがあっても自由に意見を出し合います。日本人はアメリカ人のように,はっきりと意思表示をしないので,日本人の言葉のニュアンスや裏の意味を読み取るのは難しいですね。

気質の違いをもう一つ挙げると,台風が来たときに,日本人は心配して何も手につかない様子ですが,アメリカ人はハリケーンに慣れているので「ハリケーンパーティーでもしようか」となります(笑)。心配性というのも文化の一つでしょうか。

アメリカでは16歳で自動車の運転免許を取得すると,大人から離れて遊びに行くようになり,早く大人になる感じがします。日本では学生の間は,勉強や部活に集中して,規律を守って生活する期間が長いので,その点はいい社会だと思います。

*トッドさんは日本のいろいろな場所に行っていると思いますが,水戸でお気に入りの場所はどこですか。

七ツ洞公園です。私は偶然その素晴らしい場所を見つけました。広くて池があって,興味深いところです。日本は歴史が古いので,何気ない所でもいわれがあったりします。自転車で旅するのも面白いです。

*将来の夢やこれからしたいことをお聞かせください。

日本語をもっと勉強しなければいけないと思っていますが,今は何とか会話ができるので,いろいろな所に旅してみたいと思っています茨城県内でも,行ったことがない場所がたくさんあるので,あちこち公園や温泉などを巡ったり,山登りをしたいです。

*アメリカを旅行するときのお勧めを教えてください。

私の故郷であるミネソタ州の北部にある国立公園(*ボエジャーズ国立公園)をお勧めします。カナダとの国境にあり,大きな湖がある広大な公園です。また,公園内では,熊や鹿などの野生動物を見る事もできますし,カヌーを使ったカヌーキャンプを楽しむことができます。ただし,怪我をしてしまうと,車まで移動するのに3日ほどかかるので,安全に気を付けてキャンプをしてくださいね。

*JETとは,語学指導等を行う外国青年招致事業

*ボエジャーズ国立公園は、見事な水資源で有名で,カヌー,カヤックその他のボート乗り,漁師や釣り人に人気がある。カベトガマ半島 (Kabetogama Peninsula) はその全域が公園内にあり,公園の陸地の大部分がこの半島で構成されている。公園の外周にはいくつかのボート・ランプとビジター・センターがある。公園の主要部へは夏季はボート,冬季はスノーモービルやクロスカントリースキー,スノーシューで行くことができる。

*今日はお忙しいところ,たくさんのお話しを聞かせていただいて,本当にありがとうございました。

2014.8 水戸市国際交流センターにて

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