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インタビュー ~外国人から見た日本、水戸~ <アメリカ合衆国>

ケビン・マクマナス(アメリカ合衆国)

プロフィール

2004年に初来日。水戸市在住。

現在は常磐大学に勤務。

    

 国旗:左上の星は現在の州の数を、赤と白の帯は独立当時の州の数を表している。


*どのようなきっかけで来日されたのですか。

2週間の旅行のために初来日しました。その時は東京、京都、日光などの有名な観光地を巡りましたが、最初に訪れたのは茨城県の牛久市です。最初に牛久へ行った理由は、アメリカの大学に在籍中、牛久市出身の方と知り合いになり、その人を訪ねたからです。有名な牛久の大仏へも行きましたよ。大仏はニューヨークにある自由の女神像よりも大きく、とても驚きました。

*京都や日光の印象はどうでしたか。

京都は映画で観た日本のような、これぞ日本という印象を受けて感動しました。自分の両親が若い時に日光へ旅行し、その時の様子を楽しそうに話していたので、子どもの頃から自分も親が大好きな日光にいつか行きたいという気持ちを持っていました。京都や日光は言葉では言い表せない一種の平和的な雰囲気がありますね。

*ご両親共々日本を好きになってくれて日本人としては嬉しい限りですね。では日本での仕事についてお聞かせください。日本で働こうと思った動機は何ですか。

アメリカの大学院に在籍中、同大学院出身の先生から常磐大学で働かないかと誘われたのがきっかけです。そこで2007年に大学院を休学して日本へやって来ました。2010年まで働き、その後は大学院を卒業するためアメリカへ戻りました。卒業後に再度来日し、2011年から常磐大学で再び働いています。

*現在はどのような仕事をされていますか。

常磐大学で英語と日本語の通翻訳など英語に関わる業務を中心に携わっています。また学生向けにTOEFL*の準備コースという授業も受け持っており、楽しく英語を教えています。

*TOEFL:Test of English as a Foreign Language(英語を母国語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテスト)

*アメリカ合衆国と日本の働き方の違いについて教えてください。

私が思いつく違いは三点あります。一点目は、アメリカでは定刻になると仕事を終わらせることが多いこと。二点目は、日本では人事異動がよく見られること。アメリカでは、あまり見ない制度です。そして三点目は、日本では学生時代の専攻と就いている仕事の内容が一致しないことがあるということです。例えば、心理学を専攻していた方の仕事内容が経理であるという事例はアメリカではあまり見られません。

*次にケビンさんご自身について教えてください。趣味や得意なことは何ですか。

アメリカにいた時の趣味は日本語や日本文化の勉強でした。しかし今は日本に住んでいるので、日本語や文化は生活に必要な知識であり、趣味とは言い難いですね。今の趣味はギターを弾くことです。特にリラックスできるオーガニックロック、サーファーロックが好きです。ジャック・ジョンソンというミュージシャンの音楽はお勧めです。

*日本で挑戦したいことは何ですか。

北海道や沖縄などの行ったことがない日本を旅行してみたいです。原子爆弾が投下された地である広島も行ってみたいと思っています。数年前、長崎の原爆資料館へは訪れましたが、原子爆弾が投下された方々の気持ちが伝わってきて、多くのことを考えさせられました。そんな悲しい歴史があるのにも関わらず、今の日本とアメリカが仲良くしていることはすごいと感じます。

*最後に、日本人がアメリカ合衆国、特にケビンさんが育ったカリフォルニア州を旅行する際にお勧めの場所はどこですか。

アメリカでのお勧めはニューヨークやワシントンDC、東海岸の都市です。カリフォルニア州でしたら、路面電車で有名なサンフランシスコです。とても奇麗な街で見どころも沢山あります。また、自然が好きならばヨセミテ国立公園、お酒が好きならばナパバレーです。ここのワイナリーは有名ですよ。あとは自分の生まれ故郷であるカリフォルニア州のフレズノも訪れてみてください。夏は気温が40℃にもなりますが良い場所ですよ。

*本日は、どうもありがとうございました。

2012年7月14日 水戸市国際交流センターにて

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