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インタビュー ~外国人から見た日本、水戸~ <インドネシア共和国>

アストリーデヴィラネスティア サガラ (インドネシア共和国)

   

200911月に来日。

現在,水戸市内の障がい福祉施設に勤務。     

国旗:赤は勇気と情熱を,白は真実と聖なる心を表す。モナコの国旗とデザインは同じだが縦横の比率が異なる。


*日本にはどのようなきっかけで来日しましたか。

私は子供の頃から日本が大好きで,将来は日本で働きたいと思っていました。インドネシアには,日本の工場がたくさんあって,日本の電気製品も売っています。テレビでよく日本について,ニュースを見ていたので「日本は技術も進んでいて凄い国だな。」と感心していました。

インドネシアの大学では,日本文学を専攻しました。卒業後はアルバイトをしていましたが,日本とインドネシア両政府の取り決めで,*看護師と介護福祉士の候補者を,日本で受け入れるという情報を得て,私も応募しました。私を含め362名が,インドネシアで4か月間の研修を受けて,2年前に来日しました。最初の2か月間は,箱根で日本語や介護の研修を受けましたが,その後は,それぞれの病院や施設に配属が決まり,私は水戸で介護福祉の仕事をすることになりました。

 *日本に住んでみて日本のイメージは変わりましたか。

 いいえ変わりませんでした。やっぱり日本は凄いなと思っています(笑)。でも,日本に来て驚いたことがあります。日本人は「ありがとうございます」「すみません」「お疲れ様です」等,いつも丁寧にお辞儀をするのでびっくりしました。

また,インドネシアと日本の挨拶の仕方も違いますね。インドネシアでは,握手か,お互いの頬と頬を寄せて挨拶をしますが,日本人に,インドネシア式の挨拶をしていいのか迷ってしまいます。

*日本人はスキンシップに慣れていませんが,もしアストリーさんがインドネシア式に挨拶してくれたら,私は嬉しいですよ(笑)。水戸の印象はいかがですか。

水戸は偕楽園や千波湖があり,景色もいいし好きです。また,水戸駅周辺のショッピングは便利ですね。週末は水戸市国際交流センターで日本語を勉強していますが,先生方がとても優しいので楽しみにしています。また,昨年参加したセンターの国際交流パーティーでは,着物を着せてもらい嬉しかったです。

 *介護の仕事で困ったことはありますか。

はい。時々困ったことがあります。いろいろな利用者さんの中で,特に,話すことができない方は,何をしてほしいか分からなくて苦労します。どうしてもわからない時は,職場の人に助けてもらっています。

 大変な仕事ですね。働いていて嬉しかったことはありますか。

施設を利用する方が「今度こんなイベントがあるから行ってみて」といろいろな情報を教えてくれます。お陰さまで楽しいイベントに参加できて嬉しいですね。皆さんとても親切です。

 介護の仕事は今後も続けられますか。

今後は介護福祉士の資格を取って,引き続き日本で働きたいと思っています。国家試験を受けるには,3年間の実務経験が必要なので,来年の1月には試験を受けようと思っています。合格しなければ自国に帰らなければならないので不安です。

外国人にとって,日本語での試験は専門用語もたくさんあり,とても難しいですが,頑張りたいと思います。

 *応援していますので頑張ってください。ではインドネシアを旅行する時のお勧めを教えてください。

私の出身地の北スマトラに,東南アジア最大のカルデラ湖「ダナウトバ」があります。ダナ

ウは“湖”という意味なので,日本風に言うと「トバ湖」ですね。周りに山々があり景色がとても素敵ですのでお勧めです。

インドネシア人はよく外国人に英語やジェスチャーで積極的に話しかけるので,困惑する方もいると思いますが,親しみやすい人々ですので安心してください(笑)。

インドネシア料理のナシゴレン等も是非食べてみてください。美味しいですよ!

*[キーワード]

◇インドネシア人看護師・介護福祉士候補者の受入とは◇

日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)は,平成19年8月20日に両国首脳によって署名され,平成20年7月1日に発効。平成20年度からインドネシア人看護師・介護福祉士候補者の受入が開始された。現在,全国の介護施設や病院で資格のいらない看護助手や介護助手として働いている。介護福祉候補者は,滞在許可期間の4年以内に日本語で国家試験に合格しないと帰国しなければならない。

*今日はありがとうございました!

H24.6.9    水戸市国際交流センターにて

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