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インタビュー ~外国人から見た日本、水戸~ <ミャンマー連邦共和国>

       

プロフィール
藤川アーカミン(ミャンマー出身)
2002年にミャンマーで日本人の奥様と知り合い、来日。その後、水戸市で農業の仕事に就く。
背景の黄色は「平和」や「平穏」を、緑は「団結」や「調和」を、赤は「愛」をそれぞれ表しており、中央の白い星は国家の 統一を象徴する。

*国際結婚とのことですが、生活の中で文化や習慣の違いから、困ることはありますか。

 自分は普通に話しているつもりでも、怒っているように感じられてしまうことがあります。日本に住み始めてから9年経った今でもそのようなことがあり、時々妻と喧嘩になることもあります。仲直りの秘訣は、夫婦間でたくさんコミュニケーションを取ることですね。結婚してから1年間は2人でミャンマーに住んでいたので、妻はミャンマーの文化を尊重し理解してくれて有り難いと感じています。ただ、ミャンマーでの生活は日本と比べるとのんびりしているのですが、日本では仕事中にのんびりしていると時々、妻に怒られることがあります。

*日本で農業を始めたきっかけは何ですか。

 ミャンマーに住んでいた時に、妻が第1子を妊娠したのを機に、生活の拠点を日本に移すことにしました。ミャンマーに住んでいた頃から農業に興味があったこと、また農業に対する日本政府の支援策があったことから、農業に従事することに決めました。来日して6年間はイチゴ農家を営んでいましたが、忙しくてあまり家族との時間が取れないことや生産費用がかかり過ぎることから、生産物をイチゴからネギへ変えました。ネギにしてからは家族と一緒にいる時間が増え、費用面も安くなり満足しています。

*ミャンマーと日本の農業の違いを教えてください。

ミャンマーでは、農場の経営者自らが農作業をせず日本で言うパートさんのような人達に任せっきりですが、日本の経営者は自ら作物の研究・開発をして他の人達と一緒に働きます。また、日本の農業は品種改良が盛んであり、勉強をしないと良いものが作れないので、自分自身も勉強に対する意欲が湧きます。

*お子様が2人いらっしゃいますが、ミャンマーでの子育てについて

教えてください。

ミャンマーでの生活は日本に比べてのんびりしていると言いましたが、子どもの教育に関しては違います。子どもがとても勉強熱心なのです。私もそうでしたが、学校帰りに学習塾へ行き夜遅くまで勉強します。これは外国の大学へ行って良い仕事を見つけたいという一種の上昇思考の表れであるように感じます。

*日本で挑戦したいことや、今後の夢を教えてください。

 今は農業に専念したいと思っています。いつか日本の農業技術をミャンマーに伝え、両国の農業の懸け橋になりたいと考えています。

*最後にミャンマーを観光する時のお勧めスポットを教えてください。

 ヤンゴンにあるシュエイデゴン寺院(shwedagon)やシャン州にあるインレー湖、バガンの史跡がお勧めです。インレー湖は大きな湖で、そこに複数の民族が住んでいます。ある民族は足を巧みに使いボートを漕ぐことで知られています。また、バガンには世界的に有名な史跡があり特に夕暮れ時はとても美しいです。

*アーカミンさんが家族をとても大切にされているのが印象的でした。いつか ミャンマーと日本をつなぐ農業の懸け橋になれることを願っています。

本日はどうもありがとうございました。

 H24.5.15. アーカミンさんのご自宅にて

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