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インタビュー 外国人から見た日本、水戸 <イギリス>

クレア サマーズ〔イギリス〕

プロフィール

北部イングランドのニューカッスル出身。

趣味は旅行。


*来日したのはいつですか。

初めての来日は1997年(平成9年)でした。大学を卒業したらどこか外国に行って冒険をしたいと思っていました。そんなとき、新聞で日本での英語教師の募集広告を見つけたので、「日本に行ってみよう!」と決めました。そして神奈川県の幼稚園で、英語の教師として1年半勤めました。

*実際に日本に来てみてどうでしたか。

私は来日前に、日本の文化や習慣などについて、本で勉強してきましたが、実際に来てみると驚くことがたくさんありました。

来日してまもなくでしたが、友達と1週間の旅行に行ったとき、お店で注文したラーメンの上で何かが動いていたので、驚いて「生きてる!生きてる!」と大騒ぎしたことがありました。それはラーメンの湯気でかつおぶしが動いていたのです。私は今までかつおぶしを見たことがなかったので、本当にあの時はびっくりしました。

*そうでしたか。他に驚いたことはありますか。

初めて日本の女子高生の制服を見たときに、スカートがとても短いのでびっくりしました。個人の服だったら自由でいいと思いますが、「制服なのに短くていいのかな」と思いました。ちなみに、イギリス人は肩やお腹を出すファッションはよくしますが、ミニスカートはあまり履かないですね。

それから、その頃流行していたルーズソックスにも驚きました。わざわざソックスが落ちないようにのりで止めているのですから。

また、13年前のニューカッスルにはプリクラというものはなかったので、とても面白くて友達と何回も撮りに行きました。

*他にもイギリスと違う点はありましたか。

日本人は信号が赤のとき、車が来なくても立ち止まって待っていますが、イギリスでは、赤でも危険がなければ道路を渡ってしまいます。私はルールを守っている日本人にびっくりしました。

そのほか感じたことですが美術館や公共施設などで、英語の表示がないので、作品や施設の内容がよくわかりません。表示があったとしても間違った英語で、おかしいなと思うことがありました。

*クレアさんは日本人の男性とご結婚されているそうですがきっかけは。

旅行好きの私は、日本から帰るときに東南アジアの国々を5ヶ月間バックパッカーとしてまわりました。そして国際協力の仕事に興味を持ち、イギリスのVSO(途上国に青年海外協力隊のようなボランティアを派遣している組織)に入りたいと思い、帰国後はニューカッスルで国際協力の勉強をしていました。

そんなとき、ニューカッスル大学に留学中だった夫と知り合いました。私は日本に行ったことがあったので、彼ととても話がはずみました。

*ニューカッスルで運命的な出会いがあったのですね。

はい。彼がイギリスに留学していた3年間の間に、私がボランティアで2年間アフリカのマラウィに行くことになりましたが、手紙のやりとりはもちろんのこと、3度も彼がマラウィまで遊びに来てくれました。

そして、私は彼の帰国と同時に、2002年(平成14年)に2度目の来日をして、その後結婚しました。

*国際結婚について何か感じたことはありますか。

結婚して思うことは、結婚相手が外国人でも、同じ国の人でも、ある程度お互いが譲り合って生活することは同じだと思いますが、私のように国際結婚の場合、どちらかは自国を離れなければならないし、仕事も辞めなければならなかったりして、妥協することが大きいということです。それは簡単なことではありません。文化の違いもありますし、神様の助けなしでは生活できません。

*そうですか。では結婚後、お仕事はどうされたのですか。

私は2度目の来日後も英語の教師を4年続けていました。でも国際協力の仕事につきたいという夢が捨てきれず、結婚はしていましたが、2006年の9月からイギリスの大学院に入り、環境維持開発や災害管理の勉強を1年しました。卒業後はNGOの仕事を2年間経験して、昨年2009年に日本に戻ってきました。

これからの目標は、日本で国際協力の仕事につくためにも、まずは必要な日本語能力試験2級の資格が取れるように頑張りたいと思っています。

*日本語の試験、頑張ってください。では最後に水戸で好きな場所がありましたら教えてください。

水戸では千波湖が好きですが、特に春の千波湖は感動しますね。

桜が満開で素晴しいです。

*今日はありがとうございました。

 

水戸市国際交流センターにて H22.7.28

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