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インタビュー ~外国人から見た日本、水戸~<台湾>

蕭 國庭 (ショウ コクテイ)(台湾)茨城大学留学生

プロフィール

茨城大学(台湾静宜大学からの交換留学生)

*初来日はいつですか。また,日本に来ようと思ったきっかけは何ですか。

初来日は11年前で、私が小学6年生の時でした。兄の大学入学祝いに家族旅行で来ました。ですが、当時父は仕事がとても忙しく、母と兄妹と私の4人での旅行になってしまったので、いつか父も一緒に日本旅行ができたらいいなと思っています。初めて来た日本の印象は、どこへ行っても掃除が行き届いていて綺麗だったことと、日本の街並みが台湾とは違っていておもしろかったことです。それからより日本に関心を持つようになり、進学した大学で日本学科を専攻しました。そして、大学の交換留学生として去年の4月から日本に来ました。今年の2月に帰国する予定です。大学に入学してから、ずっと日本に留学したいと思っていたので、夢がかなってうれしいです。

*来日して困ったことや,感じたことはありましたか?

困った事は、やはり言葉です。読み書きは得意ですが、会話をしているときに、どう伝えたらいいのか難しいなと思う時があります。驚いたことは、歯医者で親知らずの治療をしたときに、最初にドクター以外の方が歯の診療をしたことです。台湾の歯医者では、ドクター以外は診療をしないのでビックリしました。嬉しかったことは、以前よりも日本語ができるようになってきたので、一人で行きたいところへ行けるようになったことです。私は旅行が好きなので、日本に来てからもよく様々な場所へ出かけています。最近だと、11月中旬に紅葉を見に日光へ行きました。その日は寒くて少し雪が降ったのですが、紅葉と雪が混ざった景色ではとても素敵でした。日帰りで行ったので疲れましたが、とても満喫できました。12月には寝台列車で、中国地方へ旅行に行く予定です。

*日本の学生と台湾の学生の違いはありましたか。

日本人は台湾人よりも、シャイというか遠慮深いと思います。あとは、日本人はやはり本音と建前があると思うので、「いいよ」と言われても「イエス」か「ノー」なのか時々分からない時があります。台湾人の方が、日本人よりもストレートだと思います。
学生の違いは、日本の学生は忙しい人が多いと思います。私の大学の友人は、いつも2週間先まで遊びやアルバイトなどの予定が入っています。台湾の学生だと、2週間先まで予定を入れている人は少ないと思うので、日本の友人たちは、どうしてこんなに忙しいのだろうと不思議に思います。あとは、日本人の学生は時間にきっちりしていると思います。日本では、授業が始まる時間までに学生が集まりますが、台湾の学生は5分から10分くらい遅れて来ます。台湾ではそれが普通なので、先生も学生たちを注意したりはしません。大学の授業形式も少し違います。日本では授業1コマが90分ですが、台湾の大学では110分あります。50分勉強して10分休憩し、また50分勉強します。私は、50分頑張った後に、また50分残っていると思うと、90分授業の方が集中できていいと思います。

*将来の夢は何ですか

将来は、日本の企業に就職したいと思っています。まだ職種や具体的な事は決まっていませんが、先週も日本の企業の説明会へ行ってきました。台湾で日本の企業に就職することも考えていますが、できたら日本に住んで、日本の企業に就職したいです。そして、2020年には、日本で東京オリンピックが見たいです。日本で一緒にオリンピックの興奮や感動を味わいたいです。

*台湾を旅行するときのお勧めを教えてください。

台湾北部に位置する新北市にある九份(キュウフン)という町です。幻想的で古い町並みが広がる台湾でも人気のある観光地の1つです。あとは、台湾に来たらぜひ屋台のB級グルメを食べてほしいです。台湾では、多くの屋台が集まる「夜市」が毎日様々な場所で行われているので、食べ歩きを楽しんでみてください。なかでも私のお勧めは「芋園(ユーユェン)」というお芋で作られたモチモチとした触感のデザートや、「草仔粿(チャウアコエ)」という草団子に似た甘いお餅です。とても美味しいので、台湾に来たらぜひ、食べてみてください。

*今日は貴重なお話をありがとうございました。            2017年12月

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