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インタビュー 外国人から見た日本、水戸 <オランダ>

ボーダ・ユルーンさん

プロフィール

11年前に来日、オランダ王国ハーグ裁判所公認公文書翻訳者、

筑波大学非常勤講師、翻訳/通訳・校正/訂正(和英/蘭・蘭/英和)、

特技は合気道3段、書道1級。水戸市在住。


11年前に来日したきっかけをお聞かせください。

きっかけは2つあります。1つは前から日本に興味があり、京都もしくは東京、あるいは筑波大で勉強したいと考えていました。その頃ちょうど、オランダのある大学での研修会に私が参加したときに、同じ研修に来ていた日本人女性と偶然知り合いまして、文通が始まりました。今ではその女性が私の奥さんなんです(笑)。それが2つ目のきっかけですね。

*素敵な出会いですね!では日本に住んでいて、何か感じたことはありますか

そうですね。学校教育についてですが、私は1年間日本の小学校で講師として教えたことがありました。オランダの小学生に比べて日本の小学生は幼いと感じましたね。先生の生徒への接し方も小さな子供に話すようでした。オランダの教育は生徒を大人のように扱いますから、一人一人が意見を持ち、自己責任も自然に養われてくると思いますね。

また、オランダでは生徒に発表させることが多く、先生は日本のように一方的にずっとしゃべってはいません。そのような点でもオランダとの違いを感じました。

 *なるほど。教育について他にありますか。

オランダの授業料は国立も私立も一律で、国からの奨学金を受けることができます。もっとも親が麻生総理のように高額所得者でしたらどうかな(笑)。そしてオランダでは成人した子供を親がいつまでも援助することはありませんね。

また、日本のような競争的な入試制度はオランダにはありません。日本の学校は受験のための準備という印象を受けました。

それと、オランダの私が住んでいたところでは制服は見かけませんでしたから、日本に来て驚きましたね。皆同じ制服で、着ているものに違いがないので生徒を区別するのが大変でした(笑)。

 *(笑)そうでしたか。では日本食についてはいかがですか。

回転寿司はオランダにもあります。日本に来て、うな重は時々決まった店で食べることがありますが美味しいですね。水戸名産の納豆は残念ながら、ぜんぜん食べられませんけど、梅干はまあまあ大丈夫ですね。

 *最後に水戸で一番お気に入りの場所はありますか。

好きな場所の1つとして、県立図書館は便利なのでよく利用しています。水戸市国際交流センターも利用しますが、ヨーロッパの情報がほしいのでイギリスの新聞があると良いですね。また、イギリスやアメリカの漫画もあったらいいなと思います。外国人だけでなく、英語を勉強する日本人にとっても良い教材になると思います。

*今日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

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