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インタビュー 外国人から見た日本、水戸 <スリランカ>

水戸市には現在3,000人を超える外国人の方が暮らしています。また外国人観光客の方もいらっしゃいます。国が変われば言葉も食べ物も文化も,もちろん人の考え方や物の見方も変わります。

このコーナーでは,日本や水戸の印象について,水戸市国際交流センターを利用されている外国人の方にお聞きしました。「驚いた!」「おもしろい」「不思議・・・」「ここが変」・・・,外国人の視点から日本や水戸がどのように見えるかを知ることによって,水戸に住む日本人にとっても日本や水戸を見る目がまた変わってくるかもしれません。


1 スランガさんとアサンカさん(スリランカ)

~自分が我慢して,人のことを思いやる部分は日本人の良いところだと思います~

◇アサンカさん(スリランカ人)(写真左)

9年前に来日,茨城大学の留学生だった叔父様の影響で水戸市へ。日本語が堪能な会社員。そして現在は当センターで知り合った日本人の奥様との二人暮らし。

◇スランガさん(スリランカ人)(写真右)

5年前に来日,日本語学校を卒業後,現在は茨城大学大学院応用粒子線研究科の学生。

特技は弓道(3段),ギターの弾き語りなど。


*お二人とも日本にいらしてずいぶんたちますが,来日して驚いたことがありましたら教えてください。

アサンカ:初めて成田空港上空から見た景色は私の記憶に焼き付いています。スリランカと比べてとてもきれいで驚きました。空気もきれいだし,道路も整備されてとにかくきれいだということが第一印象でした。

スランガ:私もそう思いましたね。街にはごみもあまり落ちてないし,きれいでびっくりしましたよ。

アサンカ:他には日本の女子高生の制服のスカートがとても短いのでびっくりしました(笑)。スリランカも制服はありますが,あんなに短くないですからね。それから,日本の文化である温泉も裸同士で一緒に入るのはびっくりしました。恥ずかしくないのかと思いましたよ。

 *スランガさんは弓道をされるんですね。

スランガ:スリランカでもアーチェリーをやっていましたが,日本文化に興味があったので,日本に来て弓道も始めました。でも,日本の弓道は西洋式のアーチェリーとは全然違いますね。アーチェリーはテクノロジー重視という感じですが,弓道は人間の感性が重要です。そうですね・・・“meditation(瞑想)”という言葉がふさわしいかもしれません。弓道はある意味,日本の文化や日本人の心を象徴するスポーツだと思いますね。

 *日本人についてはどう思いますか。

スランガ:スリランカ人は何でも言いたいことをその場で言ってしまいます。とてもオープンです。日本人はそうではありませんね。言いたいことを我慢するところがあり,ちょっと考えが見えないなあと感じるときもあります。でも,それも文化だと思います。自分が我慢して,人のことを思いやる部分は日本人のとても良いところだと思います。そういうメンテリティーは日本が戦後,大変な勢いで経済的に発展した力の源になったのだと思います。でもちょっと健康には悪いかもしれませんね(笑)。

 *そうですか。ありがとうございます。では逆に何か日本人にこうしたほうが良いというところがあれば。

スランガ:私は今大学生ですが,日本の学生さんは世界の動きに疎いなあと感じることがありますね。視野を広く持ち,いわゆる世界の“common sense”を身につけることが必要だと感じますね。海外の大学生であれば,当然知っているはずの世界情勢を日本人学生は知らないと感じることが時々ありますね。

アサンカ:私は、日本人はもっと物を大切にしなければいけないなと思いました。例えば宴会などでたくさんの食べ物を残して,結局捨ててしまうでしょう。今はエコの時代ですよ!

*なるほど貴重なご意見ですね。では水戸で一番好きな場所はどこですか。

アサンカ:もちろんここ水戸市国際交流センター! 時々イベントもあるし,友達との待ち合わせもここでしますね。外国人にとっては素晴らしい場所です。

スランガ:私もそうですね。あと千波湖は散歩コースもあり,いつもきれいでいいですね。

 *最後に,将来の夢がありましたら,教えてください。

スランガ:夢はマイコンの研究を続けて,世界の役に立てたらと思っています。

アサンカ:私は差別のない平和な世界をいつも願っていますが,安定した生活と人助けもできるような人間に成りたいですね。

*今日は楽しいお話をありがとうございました。 

 

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