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インタビュー ~外国人から見た日本、水戸~<アメリカ合衆国>

水戸市には現在3,000人を超える外国人が暮らしています。国が変われば言葉も食べ物も文化も、もちろん人の考え方や物の見方も変わります。
そこで、水戸市国際交流センターを利用している外国人に日本や水戸の印象についてインタビューしました。「驚いた」「おもしろい」「不思議」「ここが変・・・」
外国人の視点から日本や水戸がどのように見えるのかを知ることによって、日本人にとっても日本や水戸の見方が変わってくるかもしれません。


グエン リリアン(アメリカ)

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*日本に来たきっかけを教えてください。
初来日は2006年で、友部に10か月間滞在しました。友部は、アメリカの大学で出会った夫の地元です。日本人の主人と結婚したことが、日本に来たきっかけになります。滞在中は笠間の教会で働いていました。その後、2012年の5月に再来日してから現在も友部に住んでいます。今は会社で英語を教える仕事をしています。

*ご主人の地元に住んでいらっしゃるということですが、ご両親とのコミュニケーションなどはいかがですか。 
両親は近くに住んでいて、2人とも少しだけ英語を話せるので、ジェスチャーも入れながら仲良く会話をしています。

*日本に来て驚いたことは何ですか。
私は小さい頃から、ニューヨークやフィラデルフィアなどの大きな街に住んでいたので,初めて友部に来たときは、田舎で驚きました。最近は外国人が増えていますが、当時の友部は今よりも田舎で、外出先で主人と英語を使って会話をしていると、周りの人に驚かれました。
それから、日本人がたくさん「礼」をすることに衝撃を受けます。お店に入ると「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と丁寧に対応しますね。それに、日本人はとても優しいと思いました。東京で突然雨が降り、傘がなくて困っていたら、90歳くらいのおじいさんが持っていた傘をくれました。そのあと、おじいさんはずぶ濡れになりながら去っていきました。なんて親切なのだろうと思ったのを覚えています。
日本の食べ物にも驚きました。日本に来て、ウニとフグを初めて食べました。アメリカにもお寿司屋さんはありますが、ウナギ、サーモン、ツナなどで、生ものはあまり食べません。日本に来てからお寿司が好きになりました。

*日本人と接するときに気を付けていることはありますか。
日本人は、何でも真面目に取り組みます。話しをしても真面目で、私が冗談を言っても理解してもらえない時もあります。反対に、私はテレビでみんなが笑っている場面でも笑えないことがあります。言葉が通じないということもあるとは思いますが、アメリカ人と日本人の笑いの感覚が違うのかなと思います。主人が日本人なので、私も合わせるようにしているし、主人もアメリカにいたのでアメリカ人の感覚を理解して、少し気を使ってくれていると思います。アメリカ人はスポーツを観戦するとき、すごく熱狂的になります。私も日本でスポーツを観戦したとき、熱狂的になりすぎて恥ずかしい思いをしたことがありました(笑)。
また、日本人はいつも忙しくしているイメージがあります。アメリカ人の夫婦は、よく二人で買い物に行ったり、旅行に出かけたりしますが,主人は忙しくしていることが多いので、私は一人で買い物や旅に出かけます。海外旅行にも行きたいですが、日本ではまとまった休みが取りにくく、なかなか行けませんね。

*水戸でお気に入りの場所はどこですか。
偕楽園です。偕楽園の竹林が京都みたいで好きです。夏は涼しくて気持ちがいいですね。
千波湖も素敵ですが、水戸は観光する場所が少ないように思います。

*将来の夢を教えてください。
アメリカでは、看護師の仕事をしていました。将来は、アフリカやパナマで、看護師として働くことができたらと思っています。また、国際連合でも働きたいと思っています。友部にいる今では大きすぎる夢かもしれません。ちなみに、主人はこの夢を知りません。

*アメリカに旅行するときのおすすめを教えてください。
グランド・キャニオンがおすすめです。ガラス張りの橋が架けられたので、さらに楽しめるようになったと思います。ディズニーが好きなら、ディズニーワールドがおすすめです。ドライブが好きならカリフォルニアのパシフィック・コースト・ハイウェイがおすすめです。ゆっくりと車を走らせながら、絶景を楽しむことができます。2年前に行ったときは、飽きるくらいたくさんの素晴らしいビーチを見てきました。

*本日はありがとうございました。

 水戸市国際交流センターにて 2016.9.7

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