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インタビュー~新型コロナウイルスについて外国人に聞く~(6)

パーコフィ・エイキンスさん(ガーナ)

 

*今、世界中が新型コロナウイルスと戦っていますが、最初このニュースをどのように得て、それから、これをどう見てきましたか。またこれから何が大切だと思いますか。

 

昨年12月、中国の武漢で不明の新型ウイルスの感染が広まっているとアメリカの友人から聞きました。横浜に停留したクルーズ船での感染などから、日本国内で徐々に感染が広まりました。でも私は、日本では社会の衛生への関心の高さ、普段からのインフルエンザ予防などがあり、今回の防疫でも手を洗ったりマスクをしたりソーシャルディスタンスをとることなど徹底できていましたので、比較的ポジティブに捉えていました。これからは、この新型コロナウイルスにどういうワクチンができて抗体を作るかなど、情報や研究成果の共有が大切だと思います。

 

*あなたは、国内での情報はどのように得ていますか。また、それは何語ですか。

 

身近な情報は、この国際交流センターのスタッフとの話や職場(学校)の同僚から得ています。また、海外やガーナの友人や知人からの情報、そして国際的なメディアの報道に関心をもっています。テレビでもたくさんの番組が、多くの時間を使って新型コロナ関連のニュースを流していますが、センセーショナルさが強すぎる気がして、あまり見る気がしません。

 

*あなたは仕事をしていますか。職場に行っていますか、それともテレワークですか。

 

学校では休校が長期化するなかで、新年度になってインターネットを使った授業を始めました。私は学校で英語担当の先生たちと授業プランを作ったり、宿題を準備したりしています。子どもたちはネットを使った授業にすぐに慣れてくれました。すごいです。学校がもうすぐ始まるので、衛生面も含め準備が忙しくなっています。生徒によって、また教員によっても、どのような防疫をどこまでするかという考え方に個人差があります。相手がどのような予防を考えているのかを考慮しながら、お互いが、さまざまな考え方を理解しあうことが大切です。

 

*新型コロナウイルス対策として気を付けていることは何ですか。

 

手を洗う、マスクをするといったことはもちろん大切ですが、私は食事や規則正しい生活で、どれだけ自分が免疫力をつけるかが大切だと思います。食生活では、レモンやジンジャー、ハチミツやニンニクなど免疫力をつける食物を多く摂るようにしています。

 

*リフレッシュするためにしていることはありますか。

 

このような疫病で三密を避けるなど感染予防は大切です。でも一人で引きこもらずに、電話やネットなども使って、ソーシャルディスタンスに配慮しながらも、同僚や友だちと多くを話すこと、いろいろな話題を共有することが、私にとってストレス解消になります。運動も大切です。一人でいるときは、コメディなど明るく面白い映画をたくさん見ます。とにかく一人で塞ぎこまず、前向きに明るく考えられるポジティブシンキングで自分を維持できることが大切なのです。

 

*自国の新型コロナウイルス事情などお聞かせください。

 

ガーナでは、新型コロナウイルスに関する情報提供が不足していて、この疫病に関して国民がそうシリアスに考えないところがあると思いました。新型コロナウイルスでワクチン開発や治療法は、まだ明確なものがないですが、伝統的にスパイスは疫病に効果的で、そうしたスパイスやビタミンを含む食生活の維持が大切です。アフリカでは “ニームの木”(Neem Tree:インドセンダン)の樹液を基にレモンとジンジャーを混ぜた伝統的な民間薬もあり、マラリアやインフルエンザ等の疫病にもこれが用いられてきました。これを服用することで、身体の免疫力が高まるのです。マダガスカルでは、これを基にした新型コロナウイルス用の内服薬もあるのだそうです。

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