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NPO法人茨城県ベトナム友好協会の紹介

 水戸市国際交流センターでは、国際交流団体の活動を紹介するために、「国際交流団体活動紹介展」を毎年実施しています。1 年を通して、様々な団体の活動を紹介するパネルを、当センター2 階のロビーに設置しています。

 今回は、その中の一つである「NPO法人茨城県ベトナム友好協会」を紹介します。インタビューにご協力いただいたのは、同協会の事務局統括である大場和男さんです。

NPO法人茨城県ベトナム友好協会

事務局統括 大場 和男

団体概要

NPO法人茨城県ベトナム友好協会

設立時期   1967年7月9日(2022年にNPO法人へ移行)

主な活動地域 茨城県内

活動頻度   通年

会員数    約200人

発行物    会報紙「茨城とベトナム」

団体が設立された経緯は?

 1955年、アメリカはベトナムに軍事介入を行い、ベトナム戦争が始まりました。この頃、茨城では、ベトナム反戦運動が全県的に広がるようになり、全国組織であった「日本ベトナム友好協会」の茨城県支部結成の機運が高まりました。そして、1967年7月9日に「日本ベトナム友好協会茨城県支部」が結成されました。

 ベトナム戦争終結後もベトナムの復興に向けて、「人間を大切にする運動」と位置づけ、党派を超えた多くの人々が結集し、2003年に全県組織の「茨城県連合会」へと発展させました。

 2022年、任意団体の「日本ベトナム友好協会」から独立し、NPO法人格を取得して「NPO法人茨城県ベトナム友好協会」と生まれ変わりました。

団体概要・会員について

 事務局は3人です。会員数は約200人、協力者や協力団体など含めると300人近いです。会員は、個人と法人(団体)の正会員、そして学生会員からなっており、会の運営費のほとんどは会員からの会費で賄われています。団体の活動としては、ベトナムでの交流活動や県内に住む留学生やベトナム人の方々との交流活動を行っています。また、国際交流関係機関と連携を図り、様々な国際交流事業に取り組んでいます。

活動内容について

1.「ベトナム友好訪問団派遣事業」

 1992年から続くベトナム友好訪問団(毎年20人前後)の派遣。第23回目を数えるようになり、ベトナム外務省や越日友好協会などへの表敬訪問、交流協定を締結しているベトナム中部のフエ外国語大学での若者交流、「アンタイ子どもの家(児童養護施設)」への支援活動を行っています。以前は大人の参加者が多かったのですが、青少年交流活動の促進にも力を入れたいという思いから、現在は大人と学生を一緒に派遣するようになりました。コロナ禍で2年間派遣できませんでしたが、今年の11月に派遣事業を計画しています。しかし、感染状況次第では学生の参加が難しい可能性もあるため、場合によっては少数での訪問団を派遣しようかと考えています。フエ外国語大学には、日本語スピーチコンテストなどの活動費として、毎年資金支援を行っています。アンタイ子どもの家は、フエ郊外の林の中にある質素な児童保護施設で、2歳から20歳までの子どもたち約25人と職員が暮らしています。訪問の際には子どもたちとの交流活動とともに、支援金、文房具や絵本、子ども服、おもちゃ、お菓子などを贈呈しています。

 ベトナムの生活水準は格段に向上したと言われていますが、現実は急激な経済成長にともない経済格差が広がり、特に農村部の生活はそれまで以上に厳しいものがあります。仕事を求める人々の農村部から都市部への流出、失業や家庭崩壊、犯罪の増加に加え、伝統的な価値観が失われたことに起因する育児放棄や虐待、搾取などに苦しむ子どもたちが増加していると言われています。

2.「新春のつどい」

 毎年100人を超える規模で開催しています。ベトナム大使館、政財界や自治体関係者、会員などが集い、ベトナムとの交流促進を誓い合っています。

 

 

3.「ベトナム大使館訪問や、県内大学、関係団体や自治体との連携」

 ベトナム大使館を年に数回訪問。県内大学(筑波、茨城、常磐、茨城キリスト教)や、国際交流関係団体、県内44市町村のうち会員登録している約3割の自治体などと、様々な国際交流事業を通して連携を図っています。

 

 

4.「留学生や在日ベトナム人との交流や支援事業」

 コロナ禍において、県内10数か所で1000人以上の外国人の方に食糧支援を行いました。生活に困窮するベトナム人を中心とした外国人留学生や技能実習生などを対象として、県内各地で計10数回の食糧支援を行い、米やカップ麺、お菓子などを配布しました。また、外国人の法的な問題(不法解雇、雇止め、コロナで母国に帰れないなど)について、会員の弁護士による協力により、無料の相談会を6回行いました。100件以上の相談を受け、その中で、企業への再雇用の支援も行いました。

 ベトナムへの支援としては、2020年11月に記録的な大洪水被害のあったフエ市に衣類やランドセル、タオルなど約2000点の物資を送りました。フエは川が氾濫しやすく、水害の多い都市です。そういった緊急時の支援のみならず定期的な支援体制を整えて強化していきたいと考えています。

 

5.「学生部」

 所属していた学生たちの多くが卒業し、新型コロナウィルスの影響で県内の大学にて入会説明や勧誘が行えない状況であり、今は活動が制限されています。コロナが収束しベトナムの大学との交流が再開されれば、多くの学生が入会してくれるものと期待しています。学生がベトナム観光ではなく、スタディツアーに参加することで、彼らのベトナムに対する認識や考え方は劇的に変わります。そういう経験を多くの学生に是非してもらいたいです。

活動の状況について(コロナ禍のことも含めて)

 コロナ禍という普段と違う状況の中で、在茨城県ベトナム人協会等との連携により、生活に困っているという声がたくさん当協会に寄せられました。それを機に県内での食料支援を行い、ベトナム本国に物資や資金支援も行いました。

 コロナ禍で、オンラインが主流になってきていますが、これからも直接会うことを大事にしていきたいと思っています。対面で言葉を交わすことにより、互いを深く理解し心と心の交流ができると捉えており、それが友好の基本だと考えています。

団体としての今後の夢や、目標

 NPO法人格取得に伴い、さらなる組織体制の強化を図り、各種事業を充実させることで社会的信用の高い国際交流団体になるようにしていきたいと思います。

国際協力・国際交流に興味のある方へのメッセージ

 現在日本には、200近い国と地域の外国人の方々が住んでいます。そんな中、茨城県に住むベトナム人の人数は、令和3年6月現在、中国人に次ぐ第2位で1万人を超えています。

 ベトナムに対する理解を深めたい、ベトナムの人と交流をしてみたいという方は、是非ご連絡ください。一緒に活動をしていきましょう。

入会方法

 ホームページの「入会のご案内」から「入会申込書」に進み、必要事項をご記入の上、FAXまたは郵送でお申込みください。折り返し会費入金依頼書(払込取扱票)を送らせていただきます。

 問合せ先

 310-0034 茨城県水戸市緑町1-1-18 茨城県立青少年会館内

 Tel : 029-224-3500 Fax : 029-224-3505

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